タバコを吸いたくて仕方ない男性

禁煙は自分の意志だけでできるものではありません。喫煙することで体内に吸収されるニコチンには、依存性があるため禁煙は意志のみではできなくて当たり前です。ではどうすれば禁煙できるのか、考えてみましょう。

禁煙を1年以上続けることと厚生労働省が示す効果

禁煙の効果については、厚生労働省がガイドラインを示しています。
まず禁煙して1日以内の変化ですが、周囲の人をタバコで汚染する危険がなくなります。
フィルターを通していない分、副流煙は主流煙に比べて有害だからです。
従ってタバコをやめることは自分のみならず、他人の健康を守ることにもつながります。
さらに20分後には血圧と脈拍が正常値まで下がり、
血中の酸素濃度が上がり一酸化炭素濃度が下がります。
禁煙を1年継続すると、これらの状況も1年継続します。
すると喫煙によって衰えていた心臓や血管などの循環機能が改善します。
喫煙は肺機能に悪影響を及ぼすので、喫煙者のスタミナを奪います。
ですが禁煙を始めてから1年を経過する頃には、これらの症状にも改善が見られるようになります。
一般的にタバコによる害として知られる肺がんのリスクですが、
これについては明らかに減少するまでに5年以上の時間を必要とします。
ですが1年の禁煙を経た頃には、個人差こそありますがニコチン切れでイライラしたり、
あるいは家族から「タバコ臭い」などと言われストレスを溜めることも大きく減少します。
また喫煙は様々な生活習慣病の危険因子とされています。
ガンのリスクは広く衆知されていることですが、
糖尿病、慢性呼吸器疾患、循環器疾患などとも密接につながっているのです。
日本では能動喫煙によって毎年12−13万人が死亡していると、
2011年に厚生労働省は発表しています。
しかし仮に禁煙を1年継続できたとしても、完全に安心することはできません。
ニコチンの汚染による中毒症状が数年を経て再び現れたという人もいます。
しかし少なくとも禁煙を続けている間は、健康に近づくことができます。
禁煙をするということに関して遅すぎるということはないのです。